すい臓癌。患者の思いと家族の苦悩

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私の父はすい臓癌でした。

たった10%の生きる望みにかけて必死に、必死に闘病を続けてきました。

強かった父が、抗がん剤に頼り、お祓いに頼り、パワースポットを探し

それでも日々悪くなっていく体。悪化する病状。

思いとは裏腹に、抗がん剤治療もできなくなりました。



父は悲しそうに言います。

抗がん剤治療ができんくなったら・・・

この治療が効かなかったら・・・・

治るとええなぁ。

入りたいのになぁ。5年生存率・・・10%かぁ・・・


わしはもぉ、あかんのかな???

こんなんになってしもて。情けない。





もぉ。。。殺してくれ・・・





癌とは、病気とは恐ろしいものです。癌が発覚して1年ちょっとで人をここまで変えてしまうのですから。



父は26日にドルミカムという最後の鎮静剤を使用しました。

この薬を使うと食べることも喋ることもできません。ただ苦痛を感じながらただひたすら眠る。

喋ることも食べることもできません。

ただ、悲しそうに時折うなり声が聞こえます。



殺さないでくれ。死にたくない。。。


私にはそう聞こえて本当に辛かった。でも、今点滴を辞めても何も変わらない。

いや、もしかしたら、もう少し頑張れば癌が消えたかも?

頑張れるから?私に何かを伝えたいの?


そう思っても父は喋ることも頷くことさえもできません。


それを選んだのは私。


父を殺したも同然です。

父を楽にしたかったのか、自分が楽になりたかったのか。。。

今考えでもひどい話ですがどちらだったんだろう。と思ってしまいます。



頑張っても、頑張っても、よくはなってくれなかった。

みんな、もう見ているのは可哀想だからあの選択は間違っていなかったんじゃないかな?って言ってくれます。

でも、薬を打ったあの日。父の様子。



わしはまだ頑張れる。わしは死にたくない!!!!!



そんな声が聞こえてきます。




殺したのは私。



父から全てを奪い、ただ息をしているだけ。

それでもいい。生きてさえいてくれれば。とも思いましたが・・・


眉間にしわを寄せて足をバタバタさせる父をみて

苦しいの?それとも生きれるって伝えたいの????



暴れまわる父をなだめながら、薬が効いてくるのを待つ。暴れるのは数分だけで、後はスヤスヤ眠ります。

暴れる時には罪悪感。でも、眠ると安堵してしまう自分に気が付きました。



正直、父を早く楽にしてあげたかったのか、つらそうにしている父を見ることから逃げたかったのかはわかりません・・・



ここまでして生きなければならない。

残酷ですよね。



もし自分が同じ病気になったら、同じ状態になったら。

私だったら癌が広がり治る見込みが無くなり、体も辛くなり、もう頑張れないってなったら・・・

安楽死、尊厳死をお願いしたい。


でも日本では認められていないんですよね。すごいですよね。

与えられた命をしっかりと全うしなさい。



わかりますよ。わかりますけど。頑張った先に未来が無いのなら、もう楽にしてくれてもいいのではないか・・・


私には家族がいます。その家族を思ったら簡単に死なんて選ぶことはできません。

でも、自分にも家族にも負担が大きくなるなら楽になるという選択も最終的にはありなのかな。と。


ドルミカムは眠ることはできますが、苦痛を取り除いてくれるわけではありませんでした。

きっと眠りながらも夢の中で苦しみ続けていたのではないでしょうか。。。。



喋れない、食べれない。



生きている意味は頑張る意味はあるのかな。

苦痛の先に未来が無いのなら、楽になると言う事を患者本人が希望するなら・・・


尊厳死を認めて欲しい。


もし、尊厳死が認められている国だったら・・・父はどんな未来を選んだのかな?

それでも最後まで頑張って生きたかな?

もぉ父はこの世にはいません。薬を使った時にもその薬だと父には伝えていません。

 


お父さん、今楽にしてくれるからね。痛み止め入れてもらうからね。



父を騙して父から苦しみも、楽しみも、悲しみも、喜びも・・・全てを奪ったのは私です。


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コメント

  1. 優子 より:

    つらかったですよね……。
    『私が殺したのではないか?』という苦しみ。

    私が母を看取った時と、物凄く状況が似ていたので、コメントせずにいられませんでした。

    いきなり申し訳ありませんでした。

    • とむこ とむこ より:

      コメントに今気がつきました・・・申し訳ありません。この世にまだまだ未練を残しつつも最後には殺してほしいと懇願する父を見送る苦しみ。本人がなによりも苦しいのはわかっていますが、何もしてあげられず本当に心苦しいです。優子さんも同じ状況だったんですね。父の思い出を大切にして少しでも明るく過ごしていきたいと思います!!!

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