父のすい臓癌 腸閉塞

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前回のブログで、父は闘病中に腸閉塞を起こしました。

そのことをさらっと書いただけだったので、今回はその時を思い出して綴っていこうと思います。

父は基本的には人に弱いところろを見せたくありません。だから、腸閉塞になっても、多少腹痛がひどくても、癌が影響しているのだろうと我慢していたようです。

病院から電話があり、緊急なのですぐに来てください。と言われました。

病院につくと、すぐに説明をされました。父は腸閉塞を起こしていて、かなり深刻であると。開腹手術を嫌がり、腸を引っ張って手術をすれば、最悪破裂し腹部に汚物が流れ込んでしまうと良くない。腸の状態を見ながらステントだけにするか・・・医者の考えとしては危険にさらしたくないので開腹手術+ステント+人工肛門でいきたいとのことでした。しかし、状態が悪いのですぐにでも処置、手術をしたいと。判断を早くお願いしますとのことでした。

父に会いに行ってみると、またごぼうのような顔色。痛みに顔をゆがませぎりぎりと歯ぎしりをすることもありました。

父さん、そんなこといっとる場合じゃないで。楽になろう。簡単な言葉で説明をし、あれだけ嫌がっていた父も分かった。と腹をくくった様子でした。

医者のもとへ行き、開腹手術+ステント+人工肛門でお願いします。と伝え、書類を書いた後、すこしして手術が始まりました。

手術が無事に成功して父が出てきました。今は意識がもうろうとしていますが、時期に目覚めます。痛みも出てくると思います。とりあえず手術は成功しました。とのことでした。

父の様子をみていると、そっと目を開けます。まだ麻酔がきいているからか、そこまで苦しみはありません。目が覚めるのを確認すると、お父さんも疲れているだろうし今日はゆっくり休ませてあげてください。家族の方もお家に帰って頂いた方がいいかもしれません。とのことで帰宅しました。次の日朝早くに病院に行ってみると痛みに顔をゆがませた父がいました。ブルブル体を震えさせて、ぐっとくいしばって・・・

その姿を見た時に、あぁ・・・これは正解だったのだろうか?と悩みました。父の体からはチューブが出ていて今までたまっていた便がどろどろと流れていました。

看護婦さんが、これでも結構出たんで、楽になってはいると思いますよ。ただやはり開腹手術なのでそちらの痛みが大きいです。痛み止めで様子をみるしかありませんが、出来る限りのことをします。と言ってくれました。

手術が終わって数日間は痛みに顔をゆがませていた父でしたが、何とか良くなり、以前のように苦しむことはなくなりました。人工肛門に抵抗のあった父はさみしそうに自分の腹部を見つめ、こんなことになってしまったわ。今日はちゃんと便もでたんやで。それやのに・・・と言っていました。

なんと返事をしていいか分からず、「みせてみ!!!」と言うしかありませんでした。

初めてみた人工肛門。手術直後だったので赤くはれ上がりとても不思議な光景でした。でも自然と汚い。気持ち悪いという考えはなく、父を守って下さい。生かして下さい。と思うだけでした。人工肛門になって、取り合えずは腸閉塞の心配はなくなったのですが、父の落ち込みをみていると何が正解か分からなくなりました。

父は温泉が好きだったので、人工肛門だと公共の場のお風呂にはなかなか入れなくなります。断られることもあるし、自分が見た目を気にしてしまったり・・・調べてみるとその時だけ装着するものが売られていたので父に言うと「おぉ!そうなんか~」と。でもやっぱり気にしますよね。

力になれなくてごめんね。何もしてあげられなくて。

結局それから温泉に行くことはありませんでした。

お見舞いに行くと処理に失敗したのか父のスリッパが汚れていました。なんとも言えない悲しい気持ちになりました。

父は癌と言う病気と闘いながら、自然に排便すると言うことを失い、辛い開腹手術を乗り越えて・・・これ以上何を頑張り、我慢して生きていけばいいのかな。

本人も家族も辛い選択でした。それでも生きていて欲しかった。自分は直接的には辛い思いはしていないから簡単に言えるかもしれないけど。ごめんね。ずっと一緒にいたかったんだよ・・・


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