保育について。
私は保育士として12年間働いてきました。
保育士って、子ども達相手なので正解がありません。それはもう毎日自問自答ですよね。
何がこの子たちにとって良いんだろう・・・・?
子どもと遊んでいるだけで楽な仕事じゃない。なんてたまに言われることもあります。
えぇ。楽しいですよ!毎日子ども達の成長が見れて。
子ども達の気付き、涙、怒り、笑い・・・色々なものを一緒に発見し共感して。
本当にキラキラしたお仕事だと思います。
でもね。預かっているものは物じゃなく、人なんです。
それも、保護者にとっては自分の命よりも大切だと言える子どもの命なんです。
責任は重く、重圧も大きいです。
それでも楽しい!続けたい!と思えるのはやっぱり他のお仕事にはない成長を共に喜べるという最大の喜びがあるから。
幼児教育は成長の上でも大きな部分だと思います。
子どもたちは遊びながら、色々な事を学んでいます。
保育士は遊んでいるから楽。そう。そのちょっとした遊びの中にも学びや気付きが生まれるように援助しています。
おとなには当たり前のこと、子ども達にとっては全てが初めてなのです。
どれもこれも大切な思い出、大切な体験なのです。
ただひたすら、石を投げている子。普通に考えたら危ないです。
でも周りに危険が無いようにしながら見ていると。
落ちてくるね。
ほらね!!!学んでる!!!!
落ち葉を見て、葉っぱはゆっくりなんだね~ひらひら~って。
あぁ・・・もう感動です。
この中の何が重要かって、自分で気づいたことです。
教えたのでは意味が無いんですよね。そこに気付くようにちょっとした言葉がけをする。
沢山の経験を自分ですることで、沢山の学びに気付く。
沢山の経験の中で私達がよく行う事。散歩ですよね。
園は安全対策のために塀で囲われているところも多いと思います。
安全を考える上ではとても大切なのですが、やっぱり外の世界で地域の人と触れ合ったり、自然の変化に気付いたり自然と交通ルールを守ったり。
大切なことがたくさんあります。
今ニュースで悲しい事故について取り上げられています。園児の列に車が突っ込み尊い命が奪われてしまったこと・・・
本当に悲しい事件ですよね。
保育士定数の改善について・・・大切だと思いますよ。
でもそれ以前に車に乗る人の意識も大切ではないでしょうか?
ほとんどの園がカラー帽子を着用させていると思います。
遠くから見てもあの目立つカラー帽子の集団は目に入ると思います。
もう少しゆっくり走ってはもらえませんかね。
歩道にいるから大丈夫。ではなく、少し気にかけてもらえませんかね・・・
ちゃんと気を付けていても防げない事故もあると思います。
でも少しスピードを緩めたら。
子どもがいるから・・・と思ってくれたら。
何かが変わるかも知れません。
私のところはまぁ、田舎なので歩道がないところも多いです。
子ども達に危険が無いようにとピリピリしている保育士達にとっては、車のスピードは本当に速いです。
歩道が無い場合車が来たら合図で道の端っこによって止まる約束があります。
お願いです。本当にゆっくり、ゆっくり横を通っていただけませんか?
早く通り過ぎて欲しいなんて思わないです。子ども達の安全が第一なんです。
もし可能であれば近くを通らないでください。
都会ではできないでしょうが、田舎ではできれば迂回していただけると嬉しいと思う保育士は多いはず。
だって危険が一つ減るから。
事故、災害はいつ起こるか分かりません。
保育士は毎日どうしたら子どもたちを守れるかを考えています。
でもね。しっかり守ろうと思ったら、とっさのことで守れるのは手の数だけ。
2人を引っ張る事が精一杯でしょう。
事故の時の保育士数も基準的には何の問題もありません。
保育士が多かったら助けられたのか?
あの人数に沢山の保育士がついていても団子状態になってしまっては、絶対に全員が助かる。なんてことは無いと思います。
4人だけの園児に2人の先生でお散歩。
これなら事故の可能性もすくなくなるかもしれません。
でもね。おいて行かれる子ども達は?
保育士を増やせばいい。保育士の数も大切ですが、やはり限界があります。
でも、車を運転する人の意識にはそこまで限界がないのかな・・・と。
車は一番事故の多い乗り物だと思います。みんなが当たり前に使いすぎて、その意識は薄れているのだと思います。
自分を含め、もう一度見直したいですね。
子ども達にとって散歩は大切な事だと思います。
保育士定数もすぐに改善できるものでもありません。
すぐに改善できるのは周りの意識ではないでしょうか?
地域全体で大切な大切な子どもたちを育てていく。
そんな世の中であって欲しい。
一人ひとりが意識すれば少しずつ変わっていくこともあるはず。
失われた尊い命にご冥福をお祈りします。このことが無駄にならないように。
自分のためにも、周りのためにも・・・安全について常に考えていたい。
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